コロナが5類感染症に下がり、マスクを外す方も増えてきました。
今年は各地でお祭りも再開され、やっと活気が戻ってきたと感じる一方、
新型コロナウイルス第7波やインフルエンザの流行が話題になっています。
様々な情報が行き交う中、効果的な「正しい感染症対策」について考えてみました。
基本は手洗い。石鹸がなくてもOK!
15秒間水で洗い流しただけでもウイルス量は1/100まで減少します。外出後や食事の前など、こまめに手洗いをする習慣をつけましょう。
マスクの着用
いわゆる風邪の原因となる多くのウイルスは、咳やくしゃみから人にうつります。
咳やくしゃみがでる時は、正しくマスクを着用しましょう。
マスクがない場合は、手ではなく服の袖で口・鼻を覆うとよいでしょう。
また、ウイルスをもらわないためには、自分に症状がない場合でも、人混みに行く際にはマスクを着用するのも対策のひとつです。
うがいで乾燥対策も万全に
うがいに関しての感染予防のエビデンスは確立されていませんが、個人的には効果があると感じています。うがい薬を使うより「水うがい」の方が効果があったという研究結果もあります。
これからの乾燥する時期、のどの粘膜が傷つきやすくなるので、「水うがい」をぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。
そもそもの「体の免疫力」をあげるには?
体の免疫力をあげるには、以下の2つがポイントです。
①疲れ、ストレスをためない
適度な運動をし、自分を満たす時間や睡眠時間をしっかり確保するように心がけましょう。
②腸内環境を整える
免疫細胞の70%が腸に存在しており、腸活は免疫力に直結しています。
免疫力を高める腸活法の紹介は次を予定していますので、ぜひお楽しみに!
参考文献
厚生労働省 新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について
厚生労働省 一般的な感染症対策について
Satomura K, Kitamura T, Kawamura T, et al. Prevention of upper respiratory tract infections by gargling:a randomized trial.A mJ PrevMed.2005;29(4):302-307.
【このコラムの執筆者】
医師 福富 絵玲奈(ふくとみ えれな)
プラネット・アーバンクリニック院長。一般内科医。内科認定医、日本内科学会、日本総合診療病院医学会、日本プライマリ・ケア連合学会に所属しています。