【対策1】1月から始めたい「初期治療」
花粉が飛び始める前から内服薬などを開始する治療です。早めに内服を開始することにより、症状が出る時期を遅らせて、花粉シーズン中のつらい症状を軽くする効果があります。本格飛散する2週間ほど前から開始します。2024年のスギ花粉の飛散開始時期は東京であれば2月中旬頃を日本気象協会は予測しています。1月のうちから早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。
【対策2】花粉のからだへの侵入を防ぐ
外出時の対策
スギ花粉から身を守るためにマスク、メガネ、つばの広い帽子を着用しましょう。ウールのセーターやフリース素材は避け、ツルツルした素材のトレンチコートやレザージャケットなど花粉が付着しにくい服を選びましょう。花粉が付着しにくい特別な素材の服も市販されています。
帰宅時の対策
家にスギ花粉を持ち込まないために、帰宅時には衣服や髪に付いた花粉を払いましょう。帰宅後はうがい、手洗い、目の洗浄、洗顔をし、外出していた服も着替えましょう。できればすぐにシャワーを浴びて髪の毛についたスギ花粉も洗い流しましょう。
家の中での対策
定期的に部屋を掃除し、24時間空気清浄機を使用しましょう。高性能HEPAフィルター付きの空気清浄機を寝室の枕元に設置すると、鼻づまりの軽減や良質な睡眠が得られる可能性があります。
【対策3】健康的な生活が、花粉症対策にも重要
バランスの良い食事
栄養豊富な食品を摂取し、ビタミン、ミネラルを含む多様な食材を取り入れましょう。フルーツや野菜を多く摂ることで、必要なビタミンを補給し、免疫系をサポートします。加工食品や高脂肪、高糖質の食品は控えめにしましょう。
十分な睡眠
定期的な睡眠パターンを確立し、毎晩7~8時間の良質な睡眠を目指しましょう。睡眠不足は免疫系に影響を与え、花粉症の症状を悪化させることがあります。
規則正しい生活
毎日同じ時間に起床・就寝するようにし、生活リズムを整えましょう。体内時計が整うことで、全体的な健康状態が改善されます。
ストレスの効果的な管理
ストレスは免疫系に影響を与えるため、リラクゼーション技法、趣味、運動などでストレスを解消しましょう。ヨガや瞑想、軽いウォーキングなどもストレス軽減に役立ちます。
適度な運動
定期的な運動は全身の血流を改善し、免疫系の機能を高めます。激しい運動ではなく、ウォーキングや軽いジョギングなどの運動を選びましょう。