睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時に10秒以上呼吸が止まる(無呼吸)、または浅くなる(低呼吸)病気のこと。
英語のSleep Apnea Syndromeの頭文字をとってSAS(サス)と呼ばれています。
日本国内におけるSASの潜在患者数は約500万人と推定されており、働き盛りの30~50代の男性に多く見られます。
SASは企業にとってもリスクが高い疾患
質の良い睡眠が取れず、就業中に強い眠気を漢実事があるSASの症状。放っておくと従業員の健康への影響はもちろん、企業にとっても様々なリスクが考えられます。
健康経営の観点からもSASへの対策を
従業員への健康投資を通じて、生産性の向上等の組織の活性化をもたらす「健康経営」。
経済産業省が認定する健康経営優良法人の基準のひとつに「睡眠支援」が含まれており、企業として従業員の睡眠課題と向き合うことは重要な取り組みとなっています。
従業員の方の睡眠は大丈夫?
SASは自覚症状が少ない場合が多いですが、重症化すると様々な影響を及ぼす可能性があるため、早期発見・早期治療が重要です。
以下はSASの主な症状。 当てはまる方は注意が必要です。
法人向けのSAS検査について
従業員を対象に、SAS検査を行います。検査はご自宅で出来るため、普段の睡眠に近いデータ収集が可能です。医師の診察が発生する場合も、スマートフォンやPCから、好きな時間・場所で受けることができるため、通院や待ち時間を削減でき、従業員の負担を軽減できます。
検査の流れ
1.事前問診
まず事前問診を通して症状や睡眠状況、日常生活等についての情報を入力していただき、その結果を踏まえて検査のご案内をします。
2.初回診療・簡易検査(PG検査)
事前問診で症状がある場合
- 初回診療と自宅での簡易検査(保険診療)を実施します。
- 検査機器は自宅に郵送され、患者さんご自身で装着していただきます。
※検査機器や装着手順などについての説明は、事前に検査機器業者のゾーン株式会社より電話にて行います。 - 呼吸の頻度やいびきの音、酸素飽和度などを測ることで、無呼吸・低呼吸状態の回数や睡眠の質と深さを評価します。
- 睡眠中の呼吸の有無や睡眠の深さの解析レポートをもとに、医師による再診を行います。検査の結果、異常がなければ診察終了、異常が認められた場合はCPAP療法、精密な検査が必要と判断された場合は精密検査(PSG)検査に進みます。
事前問診で症状がない場合
- 自宅での簡易検査(保険外診療)を実施します。
- 睡眠中の呼吸の有無や睡眠の深さの解析レポートをもとに、検査結果をメールでお知らせいたします。※医師による診療はありません。
- 検査の結果、異常がなければ診察終了。異常が認められた場合は、精密検査(PSG)検査に進みます。
※簡易検査(PG検査)機器の装着イメージ。詳細はこちらをご覧ください。
3.精密検査(PSG検査)
- 主な検査の流れは簡易検査と同様です。
- 精密検査の結果、異常がなければ経過観察・生活習慣改善、異常が認められた場合はCPAP治療に進みます。
※精密検査(PSG検査)機器の装着イメージ。詳細はこちらをご覧ください。
4.CPAP治療
- 簡易検査(PG検査)や精密検査(PSG検査)の結果から治療が必要と判断された場合は、酸素マスクを用いたCPAP治療法を開始します。
- CPAPは最も効果的とされているSASの治療法であり、自宅で行えますが、保険適用の条件として1-3ヶ月に1回の対面での受診が必要です。
- CPAP導入の際には、定期受診のための信頼できる医療機関をご紹介いたします。
※CPAP治療機器の装着イメージ。詳細はこちらをご覧ください。
–ゾーン株式会社について-
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・CPAPレンタルサービスに特化した医療機器会社です。SASの簡易検査(PG検査)だけでなく、今まで入院が主流であった精密検査(PSG検査)も、在宅で実施できるサービスを提供し続け、CPAP治療を含む一貫したサポート体制で医療機関をお支えしています(検査数延べ3万件以上)。
※当院では、SASの検査をゾーン株式会社に委託しています。
治療頻度と時間
検査
簡易検査(PG検査)、精密検査(PSG検査)はそれぞれ初回診療から検査後診察まで約1ヶ月程度です。
診察
月に1回10分程度です。
症状、治療状況に応じて医師が判断します。
料金の目安
ご利用事例
よくある質問
- QCPAP治療もオンライン診療で受診をすることはできますか?
- CPAP治療の定期外来通院は保険適用の関係上、原則としてオンライン診療の対象外となっています。検査結果を踏まえてCPAP治療が必要と判断された場合には、患者様のお住いや勤務先の近くでCPAP治療を行える病院をご紹介いたします。治療の安定具合に応じて、1-3カ月の定期的な通院が必要となります。
- Q自宅での検査の装着は難しくはありませんか?
- ご自身で検査機器の装着が可能です。機器装着の手順は、検査受託会社のゾーン株式会社より患者様に説明を行います。詳しくは、簡易検査と精密検査の動画をご参照ください。
- QSASは完治しますか?
- SASの発症原因は様々であり、原因や重症度によって治療法も異なってきます。体重が多い方が減量に成功するとSASの症状が軽減する可能性もありますが、原因が複合的である場合、完治は困難だと言われています。 SASは放っておくことで合併症の発症や死亡リスクが高くなることが知られています。SASと診断された場合は速やかに治療を開始することをお勧めいたします。
- QSASの治療法はほかにどのようなものがありますか?
- SASの代表的な治療法として、CPAP以外にも口腔内装置(マウスピース)があげられます。 マウスピースを装着し気道を広く保つことでいびきや無呼吸の発生を防ぎますが、重症の場合は効果が不十分な場合もあります。 外科的手術による治療も存在しますが、長期的な治療効果が不確かであるうえ症状が再発する可能性があるといわれています。 SASの原因によって治療法も変わってきますが、治療法に関わらず禁酒や喫煙などの生活習慣改善を行い睡眠の質を上げることが重要です。
- Q従業員の検査実施状況は、どのように分かりますか?
- 法人ご担当者様へ、月に1回検査実施状況レポートを提出します。
- Q支払いはどのような方法になりますか?
- 法人様へ、月に1回、検査実施費用を請求いたします。支払い方法は、現金振り込みとなります。
お問い合わせ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査をご希望の法人様は下記のお問い合わせフォームよりお問い合わせください。